夫と二人、崖の上に建つモダンな2階建て住居に遊びに来た。
中は、あまり生活感がない。家具もミニマム。
大きな「はめごろし窓」があるので、外の光も入ってとても明るい。
でも、なんだか様子が変。
罠がありそうな気配。
なぜ、誰もいないの?
2階に上がると、薄くて小さい、
鉛筆の走り書きをトイレ付近の壁に発見。
74(36)
何?
トイレ天井に何かあるので、夫が便器の上に立った。
すると、
壁のデジタル数字が動き出した。
もしや、74って体重?74kgだったら何かあるってこと?
時限爆弾のしかけが作動しちゃったりなんかして?
ま、夫は60kg。洋服を着こんでいたって65kgもいかないでしょう。
おや?私の肩に重みを感じる。
そっか。夫の体重をある程度、私が支えているんだ。
ん?壁の数値が止まった。
36
あれ?さっき、走り書きに(36)ってあったよね。
もしかして、やばい?
二人で出口へダッシュ。
階段を降り、外に出ようと出口を探すも、ガラス窓ははめごろし。
どこが開くの!?
どうにか外に出たところ、
2階が爆発。
上から崖下の海に向かって破片が放物線を描く。
危機一髪。でも、いったい誰がこんなことを?
パチパチ パチパチパチ
♪ピロリローン
チャラッチャラ チャラッチャラ チャッチャッチャ♪
「ルパン三世」タイトルBGMのタイプライター音が聞こえる。
携帯の目覚まし音。
今日は何か起きそうな気がする…